参加者のYさんとサポートをかってでてくれたまほろば倶楽部の石木田さんと合流。お二人ともピットバイパー初体験。ピットバイパーをかけると走力200%アップのふれこみに駐車場で試着。かけこみ需要あり。

コースは前回と同じ。旧国道と塩の道をたどり、大峰峠を越えて、最後は日本海に出る。

先々には難関が待ちかまえるが、大丈夫。俺たちピットバイパーズなら。

一寸先も見えない闇に恐怖する。大丈夫。ピットバイパーをかければ、一寸先どころか未来が見とおせる。50年後、無に帰った自分を。

断崖の橋梁越えに体がかたまる。大丈夫。俺たちピットバイパーズのチームワークで切り抜けられる。ただし、横幅120センチ以上の体はすり抜けられない。

レッドカーペットの急登に足がとまる。大丈夫。ピットバイパーがあれば、次の一歩を踏み出せる。勇気もレッドブルもいらない。

ピットバイパーの良いところは、ふざけたことやハッタリを大まじめで言ったりやれること。道化師になれる。エスタブリッシュなサングラスかけて吹いたら、詐欺師になる。ピットバイパーかけたスキーバムに目くじら立てる人はいない。いたら、中指立ててあげよう。

Yさんと一緒に波に浮かんだ。ピットバイパーをかけると、浮かれた気分になる。それ以上に、走り続けて火照った体に海水が気持ちよい。

 

ピットバイパーは「大人」の自己規制を破る。人の目や世間の目から守る。海開き前でも泳ぎたい気持ちにブレーキをかけない。童心に帰ったYさんの表情を見て、そう思った。

アルコールで破れかぶれになるのは大人じゃない。

自転車を輪行バッグに入れて大糸線に乗る。3台の自転車はそれなりに邪魔。幸いにして混んでいなかったけど、嫌な顔をされもおかしくない。そこは、変な顔の３人ピットバイパーズ。おかしく笑ってもらえたらいいけど。

たくさん走って泳いで遊んだけど、まだランチどき。ピットバイパーをかけると時間の歩みが遅くなる。道化のピットバイパーは物事を相対化する。時間もリープする。