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バム商ブログ
2018/10/29 22:38
*本記事はSKI BUM SHOW Vol. 3「スキーバム活動報告会 2017/18」(6月開催)をもとにブログ用に書き起こしたものです。
前回のスライドショーに登場された中島さんの早朝5時の来店目的は、CAST Touringというメーカーのツアービンディグシステムを取り付けるためでした。
CASTはアメリカ・ティトンパスの麓にあるガレージメーカーです。スキーバム3人組がつくるツアービンディグシステムFreetourはとてもユニークで大手メーカーにはつくれないものです。特に滑走性と安全性の両立を一番に考えるスキーヤーにはこれ以外の選択肢はありません。FWTアスリートに愛用者が多いのも不思議ではありません。
CASTとは鷹を意味するホークス(プロ野球の福岡ソフトバンクホークスのホークス)の集合名詞です。集合名詞とは、単数形で集団をまとめて表す英語の名詞です。ホークスは、CASTのオリジナルメンバーのライアン・ホークスに由来します。ライアン・ホークスは2011年、フリーライドの大会の練習中に不慮の事故で亡くなりました。当時新しいツアービンディグシステムのアイディアはありましたが、形にはなっていませんでした。ライアンの遺志を継ぐ形で、FWTのアスリートでスキーバム仲間のラース・チカッリング-エアーズが2年後に完成させ、2017年にはニューモデルFreetourへと発展しました。
CASTのFreetourは大手メーカーには絶対に作れないものです。豊富な開発資金と優秀なエンジニアをもってしても作れません。ターゲットが特殊でニッチな製品だからではありません。決定的なものが足りないからです。
僕は昨年2月CASTの工場で寝泊まりしながら、プロトタイプが作られる過程を見ました。金属の塊が工作機械で少しづつ削られて、鈍くかがやく台座になるまでじっと眺めていました。その時、CASTの製品はスキーバムのソウルの結晶だと思いました。
大手メーカーや投資会社に買収されたメーカーでは作れません。CASTをつくるスキーバムのソウルに触れたからこそ、Ride With The Soulを合言葉にするJapan Freeride Openの中島リキさんをはじめ、全国のスキーバムのみなさんがCASTに惹かれたんだと思っています。
次のスライドショーでは、アメリカ・ポートランドのスキーバムがつくるアパレルメーカーについてお話しします。
追記
Freetourがバム商に舞い降りた日
スキーバムダイアリー2018