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【バム商ZINES】越境 Powder 72/73 白馬地下出版【コーヒー付き送料無料】




【バム商ZINES】越境 Powder 72/73 白馬地下出版【コーヒー付き送料無料】
¥550
白馬のSatoru Coffeeドリップバッグコーヒー1個つき(銘柄は選べません)
米国のスキー雑誌Powderの創刊号(1972年)に掲載された読みもの「Making the Break...」をスキーバム訳で白馬地下出版物として復刻しました。
米国アルタからチリ・ポルティージョまでヒッチハイクという常識的にアウトな手段をつかったスキー旅行記です。もちろんスキーバム的にはストライクな内容。
「インディアン」はポリティカルコレクト的にアウト。ですが原文を尊重してそのまま掲載しました。
越境...
By リチャード・バーナム・リース
ニカラグアの首都マナグア。16世紀に建てられたカトリック教会の白レンガで囲まれた中庭から、中南米特有の浅黒い肌をした群衆の怒鳴り声が聞こえてくる。
アメリカ白人相手に発せられる毎度お約束の台詞だ。「国へ帰れヤンキー」「グリンゴ野郎」。教会の中、青い眼をしたブロンドヘアーのどこから見てもグリンゴの俺(バーモント州ストウのスキーパトロール)は、礼拝室に並ぶ古めかしい黒塗りのベンチでひざまづいている。「ドンデ・エスタ・エル・バーノ、ポル・ファボルル?(トイレはどこですか?)」とデタラメに祈る。スペイン語はからっきしダメな俺。
ヒッチハイクの相棒のザ・インディアンとは、メキシコシティーの町はずれで別れたきりだった。サンバレースキー場パトロール隊員の間で「偽りなき微笑みの狼」と呼ばれる奴さんはその時、はるか18,000km先の目的地チリ・ポルティージョの方角に向かって、黄金に輝くスコットのストックを意気揚々とぶんぶん振り回していた。
当のザ・インディアン(みんながそう呼ぶのでこのニックネームを使うことにする)は、グアテマラシティの約束した場所に現れなかった。グアテマラのゲリラ連中に拉致されてないなら、メキシコのベラ・クルーズで船に乗り、今ごろパナマシティーで俺を待っているかもしれない。「ドジった」ときの代替プランでそう決めていた。
とはいえ、実際のところザ・インディアンはどこにいるのやら。俺に分かっているのは、ポルティージョまで残り11,000kmもあり、計画は失敗つづきということだ。
だが目下の不安は、中庭にいる連中の騒ぎがおさまる気配をみせないことである。こうなったら古代スカンジナビアのスキーの神様にでも祈るしかない。目の前のベンチに向かって頭を押しつける。
つづく
米国のスキー雑誌Powderの創刊号(1972年)に掲載された読みもの「Making the Break...」をスキーバム訳で白馬地下出版物として復刻しました。
米国アルタからチリ・ポルティージョまでヒッチハイクという常識的にアウトな手段をつかったスキー旅行記です。もちろんスキーバム的にはストライクな内容。
「インディアン」はポリティカルコレクト的にアウト。ですが原文を尊重してそのまま掲載しました。
越境...
By リチャード・バーナム・リース
ニカラグアの首都マナグア。16世紀に建てられたカトリック教会の白レンガで囲まれた中庭から、中南米特有の浅黒い肌をした群衆の怒鳴り声が聞こえてくる。
アメリカ白人相手に発せられる毎度お約束の台詞だ。「国へ帰れヤンキー」「グリンゴ野郎」。教会の中、青い眼をしたブロンドヘアーのどこから見てもグリンゴの俺(バーモント州ストウのスキーパトロール)は、礼拝室に並ぶ古めかしい黒塗りのベンチでひざまづいている。「ドンデ・エスタ・エル・バーノ、ポル・ファボルル?(トイレはどこですか?)」とデタラメに祈る。スペイン語はからっきしダメな俺。
ヒッチハイクの相棒のザ・インディアンとは、メキシコシティーの町はずれで別れたきりだった。サンバレースキー場パトロール隊員の間で「偽りなき微笑みの狼」と呼ばれる奴さんはその時、はるか18,000km先の目的地チリ・ポルティージョの方角に向かって、黄金に輝くスコットのストックを意気揚々とぶんぶん振り回していた。
当のザ・インディアン(みんながそう呼ぶのでこのニックネームを使うことにする)は、グアテマラシティの約束した場所に現れなかった。グアテマラのゲリラ連中に拉致されてないなら、メキシコのベラ・クルーズで船に乗り、今ごろパナマシティーで俺を待っているかもしれない。「ドジった」ときの代替プランでそう決めていた。
とはいえ、実際のところザ・インディアンはどこにいるのやら。俺に分かっているのは、ポルティージョまで残り11,000kmもあり、計画は失敗つづきということだ。
だが目下の不安は、中庭にいる連中の騒ぎがおさまる気配をみせないことである。こうなったら古代スカンジナビアのスキーの神様にでも祈るしかない。目の前のベンチに向かって頭を押しつける。
つづく
バム商ポッドキャスト第3回 Powder 72/73 創刊号のインスピレーション

https://soundcloud.com/user-906871006/3-powder
バム商ポッドキャスト第4回「越境」北米から南米そして日本

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