今季もスキー場まで歩いて通います。スキーを担ぎ続けて4シーズン目ともなると新鮮さが薄れるかと思いきや、今朝の光景は予想を超えるものでした。一日にして白馬は雪景色へと変わり、世界が一変したのです。シーズンの到来に心が追いつかないほど。それでもスキー場に向かって一歩一歩進むうちに、次第に穏やかな気持ちになりました。白馬に住む前、車で5時間半かけて通っていた頃には感じられなかった心の変化です。

今日オープンしたパノラマゲレンデのパノラマペアリフトは、9月 #出稼ぎバム商 のモーターのオーバーホール工事で蘇ったものです。強風の中でもしっかり稼働して、とても嬉しく思いました。この仕事を始める前は、スキー場を支える索道スタッフの重要性について考えることはありませんでした。それが今では、リフトの動きが自分の仕事とつながっていると実感しています。

滑り終わった後は、ブックカフェ「リパブリック」でささやかな乾杯をしました。初滑りを一緒に祝ってくれる仲間がいるのは、ありがたいものです。歩く途中で考えたことや、思いついたアイデアを話せる場があるのは貴重です。ぼくにとってスキーは、人と世界を広げる発火点のようなものです。

スキーを再び担いでお店に歩いて戻ります。この時間こそが、ぼくの冬の仕事の中心です。この冬もたくさん歩き、滑り、そして話しましょう！