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バム商ブログ

2022/10/05 21:24

20221005 出稼ぎバム商 八方リーゼンクワットリフト支索交換工事 DAY 3


#俺たちサクドーガイズ は索道のプロフェッショナル💪
もちろん仕事は3K 👍

Kirei
大自然の中で磨かれるキレイな体

Kakkoii
ひまちゃんのパパ、カッコイイ

Kiraku
下界を眺めるキラクな天上人

リーゼンクワット支索交換工事を記念して、スキーバムダイアリー2021年12月後半を以下掲載しました。

シーズンインまで2ヵ月。
この冬は目指せ3Kプロフェッショナルスキーバム⛷
キモい!
キショい!
キョドい!


2021年12月14日 DAY 16
朝から快晴無風の1日になりました。

富山のCASTユーザーのお二人に声をかけてもらいました。
小さなガレージメーカーのCASTのユーザーが同じ場所に三人も。珍しいことです。

ぼくたち三人は普通のレジャースキーヤーです。
普通のレジャースキーヤーはCASTを選びません。
禅問答みたいですか?

思うに、CASTがぼくたちを選んだのです。
ぼくたちには、スモールカンパニーへの好奇と理解があります。
ブランドネームは気にかけず、ブランドバリューに惹かれます。
CASTを見つけたのではなく、CASTに見つかったのです。

広いスキー場でぼくを見つけたのは偶然ではありません。
二人はレストハウスでぼくを見つけたのではありません。
ぼくに見つかったのです。ここで毎日滑っているぼくに。
いつも応援ありがとう😊



2021年12月15日 DAY 17

薄曇りの八方から戻ると、北海道の宮村さんから、撮ったばかりの写真が届きました。
「ニセコひらふスキー場」も似た天気のようです。

真新しいTREWのジャケットに袖を通したばかりの初々しさ。それを隠すような照れ笑い。
ぼくの顔もほころびます。

宮村さんとはこの秋 #出稼ぎバム商ニセコ で同じ現場の飯を食った仲間です。
彼は春からニセコHANAZONOリゾートの6人乗りリフトの建設に従事してきました。

夏はラフティングのガイドが本業ですが、コロナ禍で仕事が激減。
冬に滑るための資金稼ぎで、索道の世界に足を踏み入れました。
ぼくと似た者同士です。

宮村さんを応援したくて、TREWのウェアを贈りました。
ぼくには物品を渡すことしかできません。

北海道のみなさんは、ニセコグラン・ヒラフスノースクールで宮村さんを指名することができます。
スノーボード技術の向上だけではありません。
ニセコがもっと楽しくなるでしょう。
ホスピタリティにあふれています。
ぼくとは違います。

だから彼の笑顔に惹かれるのかもしれません。



2021年12月17日 DAY 19

雨音で目が覚めました。
悪い予兆でしょうか。

50分歩いてゴンドラ乗り場に着く頃にはウェアは濡れる。
湿雪に足を取られて不自然な体勢で転んで息が止まる。
ラストランで愛用のスキーポールが折れる。

みなさんの予想に反して、今日は最良の日になりました。
この冬はじめて心おどるターンが決まったのです。

ぼくのシーズンが始まって19日目。ターンの回数は延べ数千回。
こんなに時間がかかったことは記憶にありません。
うれしさもひとしおです。

ウェアが濡れたこと、激しく転んだこと、ポールが折れたこと。
明日にはすっかり忘れていいことです。

あのターンの瞬間、世界はぼくの手の中にありました。
地球上でぼくはいちばん美しい人でした。
いまも記憶に残る一瞬です。

それも明日にはぼくのもとを去るでしょう。
せめて願わくはフェイスショットの瞬間に。

2021年12月19日 DAY 21
大雪の日曜です。

連日の降雪でスカイラインがオープン。そこかしこで歓声があがりました。

夢中でターンしてたら、あっという間にゴール。
そんな時間の過ぎ方だったのではないでしょうか。

ぼくも気がついたらリフト乗り場に着いていて、おどろきました。
二回も転んだのに、すばらしい一本でした。
J skisフレンズのノザワさんとハイタッチの勢いあまってハグするほど。

リフト乗り場と違ってFREERIDE HAKUBAのゴールは無人です。
ガッツポーズできても、ハイタッチやハグする相手はいません。

大会まであと1ヶ月。あっという間に競技当日です。
選手のみなさんは、すでにスタートゲートへ向かっていることでしょう。

孤独なときは、今日ハイファイブや拳を交わしたことを思い浮かべてください。
その瞬間、ひとりではありません。

ノザワさん念願の初出場、まずはおめでとう!



2021年12月21日 DAY 23
朝から青空ひろがる火曜です。

強風でスキー場はクローズ。残念。
回れ右して寄り道しながら帰りました。

7時に店舗を出て、戻ったのは9時。
ちょっと長い散歩でした。

歩いているとき、いろんなことを考えます。
雑念やら想念やらがむくむくと出てきます。
たいていはパッと浮かびサッと消えるだけ。
何かをつかんでも、形にはなりません。

その一方、何も考えない時間があります。
交互に足を前に出して、一歩一歩進むだけ。
なのに、気がつくと考えがまとまってたり、ひらめいたりします。

スキーも同じですよね。
ターンの最中、何かを考えることはありません。
なのに、何かを見つけたりすることがあります。

今朝スキーが目的で店舗を出ました。
帰るころには、スキーのことはすっかり忘れていました。
スキー板を担いでいるのが不思議なくらい。

なぜなんだろう?
明日また歩きながら考えよう。
いや、考えないようにしよう。

2021年12月23日 DAY 25

抜けるような青い空の木曜です。

清々しい朝ですが、体が重く感じます。
スキー場に向かう足取りも鈍重です。

ぼくのスキーシーズンが始まって25日目。4日目からは毎日滑っています。
疲れがたまってきたのでしょうか。

毎日滑れない方からは、ぜいたく病と思われるでしょう。
その通りです。

スキー場に歩いて通う。
車があるのに使わない。
雪や雨に震える。
滑る時間を減らす。

お金の使い方ばかりがぜいたくではありませんよね。
ぼくの場合、向き合い方がぜいたくだと思っています。

いったい何と向き合っているのか?
現代病ですよ。
みんな罹ってますよね。

2021年12月24日 DAY 26

好天に恵まれた金曜です。

今日からクリスマス休暇に入る方も多いかと思います。
スキー場も普段の平日よりも賑わいをみせていました。

今日が初滑りの方も多いかと思います。
久しぶりの雪の上はいかがでしたか?

いろんな感想が聞こえてきます。
よろこびもあれば落胆もあります。

ぼくは不安でした。11月26日の初滑りのことです。
スキー用具を売る者として、最低限の体力と技術があるのか。
ターンするごとに問われているようでした。

滑ることは仕事ではありません。
でも周りの人はそう見てくれません。

初滑りの日から #スキーバムダイアリー2021 を毎日書き続けました。
商品を売るために書いたことは一度もありません(バム商定番ネタの #バム商とその彼女 の DAY 24をのぞく)。
ずっと不安だったからです。

その不安も不要になりました。
不安が当たったからです。

ぼくには最低限の体力と技術はありません。
今朝も数本滑って、コーヒー飲みにレストハウスに入りました。
暴走しては、派手に転びます。

滑ることは遊びです。
みなさんと同じです。

みなさんも初滑りまで期待と不安が交錯したことでしょう。
それを乗り越えて遠く白馬まで、ありがとう!
シーズンイン、おめでとう!

2021年12月25日 DAY 27

今年最後の土曜です。

朝は雨でした。
二度寝した方も少なくないでしょう。
長距離運転おつかれさまでした。

白馬に住んでから天気図は読まなくなりました。
翌日の天気予報も見ません。

朝になれば分かることです。
朝に準備しても間に合います。

雨でも雪でも滑りに行くことに変わりません。
昔のように5時間の運転時間と天秤にかけません。

その代わり、白馬以外の選択肢はありません。

選択肢が多いことは豊かなことなのか?
選択権は雪国に住まない者の特権なのか?

いずれにしても、今日の行き先に白馬を選んでくれたみなさま、ありがとう。

今朝の黒菱の新雪は思いの外、板が走りました。
天気予報が外れても、予想外の楽しさでしたよね。

2021年12月26日 DAY 28

今年最後の日曜です。

たえまなく降る粉雪、鈍色の寒空、灰色がかった雪面。
背景のすべてがあいまいでした。

そこに舞い上がる雪けむり。
視界のすべてがとけあいます。

その一瞬は怖くもあり、安らかです。
永遠に一歩足を踏み入れた瞬間です。

大丈夫、今回も戻ってこれました。
迎えてくれるみなさんのおかげです。



2021年12月28日 DAY 30

強風でゴンドラ運休の朝の火曜です。

スキー場プレオープンから1ヶ月、ようやく全コースが滑走可能になりました。
オリンピックコースI(通称国イチ)も満を持してオープン!

昨冬はコロナ禍による縮小営業のあおりを受け、1月18日に閉鎖。
その前の冬は雪不足でオープンすらできなかった。

待ちに待ったいちばん好きなコース。
#俺たちの国イチ が帰ってきた。

ほんの30年前、嘘か誠か降雪後の国イチには丸一日経ってもノートラックが残っていたらしい。
ファットスキーもカービングスキーもなく、スノーボードが禁止されていた頃の話。
当時、国イチのパウダーは限られたエキスパートスキーヤーだけが独占できた。

今朝の国イチは一時間足らずで踏み荒らされた。
国イチに限ったことではない。
嘆かわしいことだろうか。

スキー板の進歩の恩恵はみんなに平等だ。
今日、パウダーはみんなに開かれている。
ただし公平ではない。

正しい時に正しい場所にいること。
ぼくが白馬に移り住んだのは、パウダーを追いかけるためではない。迎え入れるためだ。

そして今日、最良のコンディションに恵まれた国イチを迎え入れることができた。
およそ3年の時間がかかったけど、振り返ればあっという間。

興奮して駆け降りたら、やっぱり派手に転んだ。
久しぶりの国イチは、やさしく受け入れてくれた。

2021年12月29日 DAY 31

年末休暇が始まった水曜です。

年末年始の営業をお知らせします。

12月30日(木曜)〜1月10日(祝)休まず通常営業します。
午後2時〜6時(ドアクローズ6時半)

1月11日(火曜)からは通常営業をやめます。

スキー場まで歩いてると、おもしろいアイディアがよく浮かびます。
ときどきクレイジーなものが出てきます。
危険すぎて捨てたいけど、頭の隅にこびりついて離れません。

そういう時は実行するしかありません。
失敗をおそれずに新しいことに挑戦する。
この態度こそフリースキーのコアです。

通常営業をやめて、どうするのか。
もちろん非常(識)営業ですよ😊

バム商の現在地はここ白馬です。
来年は真っ直ぐ進むのか?右へ行くのか?左へ曲がるのか?
後戻りはしません。

2021年12月30日 DAY 32
大雪の30日です。

今年も残すところ1日となりました。
みなさん、いかがお過ごしですか?

ぼくは雪まみれの1日となりました。
朝はラッセルしながらスキー場まで歩いたり。
深雪を泳いで対岸のパノラマ林道に渡ったり。
スノーダンプで駐車場の重たい湿雪を捨てたり。

からだはびしょ濡れです。
ところが、ぼくの深いところでは清々しい。
罪まみれの身を洗い清めてくれたのでしょうか。

あるいは、忘我の境に滑り込み、忘れただけかもしれません。
嫌なこと悪いことを。
新しい年に持ち越さないように。

明日も白馬は大雪です。
道中お気をつけて、洗礼の地へお越しください。

2021年12月31日 DAY 33

大雪の大晦日です。

歩いて滑って雪かきして、いつもの一日が終わります。
今年最後の日を、いつも通りに過ごせるのは、ひとえにみなさんのおかげです。

白馬でニセコでお会いしたみなさん。
オンラインショップでお買い物してくださったみなさん。
本当にありがとうございました😊

今年最後に降った雪が、来年最初に滑る雪になります。
いつもの雪ではありません。
この一年の思い出をたっぷり含んだ雪です。
新しい年への思いがいっぱい詰まった雪です。

良い雪をお迎えください。



スキーバム商会
長野県北安曇郡白馬村北城1324-1
TEL: カスタマーサービス 080-2136-5643(稲葉)
E-mail:nao@skibum.jp

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