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バム商ブログ
2021/07/23 22:28
J skis(ジェイ)の新作グラフィック発表まで、歴代の傑作アートワークを振りかえります。
グラフィック:GREAT WAVE
製作数:350本
一般公開日:2018年8月27日
18/19シーズンいちばん人気のグラフィック。
粗利もいちばん大きかったはず。
なぜなら、グラフィックに使われた葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」はパブリックドメイン。だれでも無償で使用できる。
シカゴ美術館のウェブサイトには高画質のjpegファイルを無料ダウンロードできるサービスもある。クリエイティブ・コモンズ0(CC0)で提供されており、クレジットの表記なしで二次創作にも使える。
アーティストにしかるべき著作権料を支払うのは当然としても、パブリックドメインが担う役割は大きい。
ジェイのGREAT WAVEはほんの小さな一例でしかない。
ロッカースキーを見たらいい。どこのメーカーもつくっている。いわゆる「ロッカースキー」には特許がない(名称は別)。
だからこそ、これまで多様な形状がつくられた。
北斎の浮世絵やシェーンのスパチュラをはじめイノベーションの遺産をぼくらは無償で享受できる。
創意工夫でさらに良いもの、新しいものをつくれる。
スキー板の縦長のキャンパスに「神奈川沖浪裏」はそのままコピーできない。
オリジナルがもつ遠近法のダイナミックな印象をスキーグラフィックで表現することは、想像以上に難しい。
90年代にツインチップスキーをつくったひとりのジェイもまた根っからのイノベイター。これまでも困難に自ら立ち向かってきた。
GREAT WAVEの創作時、「神奈川沖浪裏」の押送船に自身を重ねて見たことだろう。
浮き沈みの激しいスキービジネスの波のはざまで大きく揺れながらも決して沈まないスモールスキーカンパニーの姿を。
ジェイの新作グラフィックの発表は8月2日(日本時間)。