90年代初頭、つまり現在のフリースキームーブメントが勃興するほんの少し前、スキーは全くクールじゃなかった。

ツインチップのスキーが登場するまで、190cmを超える細長い板でパークに入っていた。うまく滑れないからスノーボーダーの邪魔になる。

米国東海岸のスキー場にはスノーボード限定のパークもあった（ページ下部の「LINEスキー創業物語」参照）。

「スキーヤーお断り」の立て看板に親指を立てたジェイは、スノーボードを真似たショートスキーを独学でつくりはじめる。

ジェイだけでない。あちこちで怒りが充満していた。火がついて広がるのも時間の問題だった。

あれから四半世紀。スキー場の風景はすっかり変わった。

ジェイのグラフィックには、90年代のパロディーがときおり登場する。ジェイにとって愛憎相半ばするナインティーズ。

それも笑って懐かしく思えるまで、時間が過ぎた。90年代パロディーは「SNOWBOARDING IS COOL」の時代へのオマージュでもある。

当時は全否定したかったあの時代のスキー。今から振り返れば、ぼくらの原点でもある。

怒りは創作の源泉だった。

米国東海岸90sスピリッツを共有するSKI THE EASTとのコラボレーション

ダサい90年代ファッションをクールにアップデートしたピットバイパーとのコラボレーション

脱90年代アルペンレース的エリート主義グラフィック

つづきは、バム商ZINEで！

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