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バム商ブログ
2018/10/06 09:29
今日はJ skis THE VACATION "BROTHERHOOD II"のコア材を切りだした。
メープルの板きれをCNCマシーンにセットして、作業台を掃除して、ナンバリングする単純な作業。
僕の手を離れた木材はこの後、いくつもの工程を経てコア材として完成する。ほとんどが削る作業で、手間と時間がかかる。
構造自体は木材にUHMW(超高分子量ポリエチレン)のサイドウォールを接着したもの。単純きわまりない。
単純さ。これがスキーづくりのコアだと思った。
単純だからこそ、創意工夫の余地が生まれる。軽量化と耐久性を兼ね備えた高性能コア材は簡単につくれない。
スキーはどこまでも単純なつくりの道具。複雑なつくりをハイパフォーマンスと謳うのは、メーカーの勝手。
なにより単純だからこそ、人の手がかかわれる。単純だからこそ、古代から綿々とつくられてきた。スマートフォンを人の手でつくることは不可能。
そして手を使うから楽しい。削るという単純な作業はタッチパネルの複雑な作業と違う。テクノロジーがどれだけ進んでも、ヒトである以上、原始的な体験は楽しい。
だから、スキーバムである以上、スキーをつくる体験は楽しい。複雑な構造の文章を書いても、伝えたいコアメッセージは単純きわまりない。最後まで読んでくれてありがとう。