リムースキ郊外のスキー工場UTOPIE MFGに戻ってきた。先月14日以来。そう、今日から10月。初滑りのカウントダウンが始まる。

閉鎖バム商以来、上滑りの毎日に焦る。バム商再開も決まっていない。さしあたり決まっているのは、ここでJ skisと4frntのスキーをつくることだけ。

今日のスキーづくりは、TITANALメタルの薄板をCNCマシーンで切り出すこと。一枚の長方形から三枚の幾何学的模様がくり抜かれる。

鈍く光るパーツはJ skisのTHE METALのフルウッドコア両面に挿入される。高品質素材とジオメトリーデザインのおかげで、通常のメタル入りスキーとは異なり、驚くほどしなやかで乗りやすい。

八方尾根スキー場（バム商のホーム）でお薦めの一本を尋ねられたら、迷わずTHE METALを推す。国イチの新雪や朝イチのリーゼンはもちろん、バンクスもいける。

ところで、スキービルダーでもスキーエンジニアでもないバム商。国外でスキーづくりを学ぶのは、スキーショップの範疇を越えている。ご存知の通り、バム商はスキーバムショップ。スキーバムショップならではのアイディアに導かれて、英語の通じないカナダの片田舎まで来た。先月アイディアはぼんやりしたものだったけど、今ではかたちになり光をおびてきた。

今年の冬には、磨き上げて最終プロダクトに仕上げたい。